高速で踏み込むと、チェックランプと激しい振動
高速道路でアクセルを踏み込むとチェックランプが点灯し、エンジンが激しく振動する、ということでレッカー入庫したプジョーRCZです。
初めてのご来店で、お知り合いの方に「RCZならオートプロさんに行ったほうがいい」とご紹介いただいたそうです。少し遠方から、ありがとうございます。
最近は、月に1回くらいのペースで、気づくと工場が「RCZ屋さん」状態になっています。いつもご利用いただき、ありがとうございます。
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高速道路でアクセルを踏み込むとチェックランプが点灯し、エンジンが激しく振動する、ということでレッカー入庫したプジョーRCZです。
初めてのご来店で、お知り合いの方に「RCZならオートプロさんに行ったほうがいい」とご紹介いただいたそうです。少し遠方から、ありがとうございます。
最近は、月に1回くらいのペースで、気づくと工場が「RCZ屋さん」状態になっています。いつもご利用いただき、ありがとうございます。
診断機で確認すると、故障コードはP1336・P1337。1番シリンダーで失火が起きていました。
点検を進めると、1番のイグニッションコイルだけ状態がおかしいことがわかりました。コイルが怪しそうです。
確実に見極めるため、試しに1番のコイルを4番に移してみます。すると今度は、4番シリンダーで失火を拾いました。
失火がコイルについて移動したので、原因はイグニッションコイルで確定です。
今回は、ハイスパークのイグニッションコイルに交換しました。

交換後は失火もなくなり、高速で踏み込んでも振動は出なくなりました。
今回使用したコイルは、ARBのサイトで詳しくご紹介しています。こちらから購入も可能です。
ハイスパーク イグニッションコイル(RCZ用)の詳細を見る
せっかくなので、当店がイグニッションコイルについてどう考えているか、ざっと書いておきます。
当店では、安価なイグニッションコイルに交換したお車が、しばらくして不調で入庫するケースを多く見ています。特に多いのが、今回のように、加速したときや坂道など、エンジンに負荷がかかったときにだけチェックランプが点灯する、という症状です。
これには理由があります。プラグに火花を飛ばすのに必要な電圧は、エンジンの負荷が高いほど大きくなります。ターボ車では、アイドリング時の数倍の電圧が必要になることもあります。
電圧に余裕のないコイルは、アイドリングや普通の走行では問題なく動いても、負荷がかかった瞬間に必要な電圧に届かず、失火を起こしてしまいます。「交換した直後は調子がいいのに、しばらくするとまた不調になる」という声が多いのは、このためだと考えています。
失火は、ただ「調子が悪い」だけでは済みません。
1. 触媒(キャタライザー)を傷める
失火すると、燃えなかった燃料がそのまま排気側に流れていきます。その燃料が触媒の中で燃えると、触媒が異常に熱くなり、溶けたり壊れたりする原因になります。チェックランプが点滅するのは、触媒を傷めるほどの失火が起きているという、車からの強い警告です。
2. エンジンオイルを薄めてしまう
燃えなかった燃料の一部は、シリンダーの壁を伝ってエンジンオイルに混ざります。オイルが燃料で薄まると、エンジン内部を守る油膜が弱くなります。プジョーのエンジンはオイル管理にとてもシビアなので、できるだけ避けたい状態です。
3. プラグが汚れて、さらに失火しやすくなる
失火が続くと、燃え残りでプラグが汚れ(くすぶり)、火花がさらに飛びにくくなります。コイルの弱さとプラグの汚れが重なり、不調がどんどん悪くなっていく悪循環です。
イグニッションコイルは精密部品です。純正品だと1本1万円以上しますし、4本まとめて交換するとなると、なかなかの出費になります。1本4,000〜5,000円ほどで買えるコイルが魅力的に見えるのは、とてもよくわかります。
ただ、ここまでお話ししたとおり、コイルはエンジンの調子を左右する重要な部品です。安価なコイルで一時的に直っても、再び不調になってもう一度交換することになったり、触媒まで傷めてしまったりすれば、結果的に費用も手間も大きくなってしまいます。エンジンに負担をかけないためにも、価格だけで選ぶのは避けていただきたい、というのが当店の考えです。
なお、失火の原因はコイルとは限りません。コイルを交換しても直らない場合は、別の原因を疑う必要があります。(失火の原因がエキゾーストバルブの破損だった事例はこちら)
同じような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。