セカンドオピニオンでご相談
失火の故障コードが記録され、エンジンの振動がひどい。点火系を見てもらったけれど、原因がわからない。そんなセカンドオピニオンのご相談をいただき、入庫したプジョーRCZです。
確認すると、たしかに1気筒が働いていない状態でした。まれに2気筒が止まったような状態になり、エンストしてしまうこともあります。

失火の故障コードが記録され、エンジンの振動がひどい。点火系を見てもらったけれど、原因がわからない。そんなセカンドオピニオンのご相談をいただき、入庫したプジョーRCZです。
確認すると、たしかに1気筒が働いていない状態でした。まれに2気筒が止まったような状態になり、エンストしてしまうこともあります。
失火のときに、まずイグニッションコイルとスパークプラグを疑うのは定石です。前に診てもらったお店でも同じように考えたようで、コイルもプラグも、すでに交換されていました。
ただ、一点だけ違和感がありました。交換されたはずのプラグ4本のうち、1番と4番シリンダーの2本だけ、明らかに状態がおかしかったのです。
交換済みの部品だからと候補から外さず、ここをきっかけに前提を見直しました。
そこで圧縮圧力(コンプレッション)を測ってみると、1気筒はまったく圧縮がなく、もう1気筒も明らかに圧縮が弱い状態でした。
「1気筒が働かず、ときどき2気筒止まったようになる」という症状とも、ぴったり一致します。
つまり、原因は点火系ではなく、エンジン内部の圧縮の問題です。こうなると、エンジンを分解して確かめるしかありません。

分解してみると、なんと……1番と4番シリンダーのエキゾーストバルブが破損していました。

なかなかお目にかかれない症状です。近づいてみると、こんな感じです。

バルブの傘の部分が欠けていて、これでは圧縮が保てません。失火の原因がはっきりして、ひと安心です。
新品の部品はすでに供給が終わっていたため、中古部品をオーバーホールして組み付けました。エンジンの振動もなくなり、無事に元気に走れるようになっています。
当店でも初めての症例でした。RCZも、最終型ですら発売から結構な年数がたっています。これからも専門店として、少しでも安心してRCZに乗っていただけるよう、精進してまいります。
今回の診断の考え方は、こちらの記事で図解しています。
故障診断には「2つのモード」がある
同じような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。