エンジンチェックランプが点くのと同時に、エンジンがまったく吹けなくなってしまったRCZです。
自走はなんとかできるものの、30km/hくらいが限界で、レッカーで入庫しました。リフトまで自走で移動したときも、1気筒死んでいるような感じがありましたね。

エンジンチェックランプが点くのと同時に、エンジンがまったく吹けなくなってしまったRCZです。
自走はなんとかできるものの、30km/hくらいが限界で、レッカーで入庫しました。リフトまで自走で移動したときも、1気筒死んでいるような感じがありましたね。
故障コードを見てみると、P0087(燃料回路系の圧力低下)が出ていました。
少し前までは「P0087なら高圧燃料ポンプだね」というくらい鉄板の不具合でした。ただ、EPエンジンも生産から年数が経って、「このコードならこれ」が通用しないことがかなり増えています。なので、診断機でライブデータを見ながら判断していきます。

アイドリング中の数値を見ると、ECUからの燃圧の指示値(フューエルレール圧力基準値)が30barなのに対して、実測(高圧レール内の燃圧測定値)は5bar。アイドリングで30barという指示は適切なので、指示と実測が大きくずれていることになります。
この5barというのは、本来ならイグニッションONのとき、つまり低圧ポンプだけが動いている状態の圧力です。ECUは高圧燃料ポンプに指示を出しているのに、ポンプが仕事をしていない、という状態ですね。

さらに、この状態でアイドリングを3分ほど続けると、指示値そのものが30barから5barまで下がります。これは、ECUが高圧燃料ポンプでの加圧をあきらめて、低圧ポンプの圧力だけで燃料を送る動きに切り替える、フェイルセーフの典型的な挙動です。
低圧側はちゃんと燃料を送れているので、高圧燃料ポンプ本体の故障と判断しました。
高圧燃料ポンプを交換して、無事に整備完了です。
最近は特にEPエンジンの不具合が難しくなっていて、ディーラーさんや専門店さんも含めて、セカンドオピニオンとしてご相談をいただく件数が、ここ1年ほどで一気に増えています。
エラーコードだけで決めつけず、ライブデータから視野を広げて原因を突き止める。P0087ひとつでも、オートプロではここまで見ていますよ、というお話でした。
同じような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。